校長あいさつ
令和5年度 入学式(全日制)校長挨拶
令和5年度 入学式(全日制)挨拶 校長:須藤 崇夫
日ごとに暖かさがまし、春爛漫のこの佳き日に、ご来賓・保護者の皆様にご臨席を賜り、令和5年度埼玉県立大宮商業高等学校の入学式を かくも盛大に挙行できますことは、本校関係者すべてにとりまして大きな喜びでございます。
ただ今、入学を許可いたしました 186名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
私たち教職員、在校生一同、心から歓迎いたします。
皆さんが日頃の努力を実らせ、本日このような入学式を迎えられましたことに対して、心から お祝い申し上げます。
皆さんの本日の喜びは、皆さん一人一人の努力の成果であることはもちろんですが、これまで応援してくださった保護者の方々や、周囲の多くの方の励ましや協力、支援があってこそのたまものです。感謝の気持ちを忘れずに、高校生活の一歩を踏み出してほしいと思います。
本校は、大宮女子商業学校以来、輝かしい歴史と伝統を築きつつ、幅広い分野で活躍する多くの卒業生を 社会に送り出してまいりました。
「勤勉 礼節 誠実」を校訓とし、「自分に挑み 未来を拓こう」をキャッチフレーズに、心身ともにバランスのとれた人材の育成に努めております。
こうした、歴史ある 本校に入学した皆さんには、埼玉県立大宮商業高等学校の生徒としての誇りを持って高校生活を 送っていただきたいと思います。
皆さんの入学に当たり、私から二つのことをお話ししたいと思います。
一つ目は、学校生活を送るにあたっての 心構えです。学校は、集団で生活しながら学ぶ場です。自分の価値観と違う人もいると思いますが、学校という場で、一緒に生活する中で、他を認めること、周りの人の個性や考えを理解することが大切です。グローバルな時代にあって、多様な考え方や価値観が入り混り、自分のそれまでの経験や知識では 理解しがたいことが多くなります。
これからも様々な出会いや経験があると思いますが、それらを柔軟に受け入れながら成長を続けてほしいと思います。
二つ目は、志を高く持ち、可能性にチャレンジしてほしいということです。新入生の皆さん全てに可能性があります。自分自身が出来ることは何か、やるべきことは何かを考え、目標を実現してほしいと思います。
イギリスの医師、スマイルズが著した「セルフヘルプ」の中で述べていることを話します。人は、何か行動を起こそうとしたとき、困難の言い訳を他のせいにすることも少なくありません。しかし、人生のハンドルを握っているのは常に自分自身です。意志のあるところに、道は開けます。才能よりも勤勉といった、ごく平凡な資質が大切です。そして、自分が持っている能力を最大限に使ってできることは何かという、プラス思考で動くことが大切です。
世の中の状況や自分のできることは何かを認識し、未来を切り拓いていく意思、強い気持ちを持ってほしいと思います。
改めて、保護者の皆様、お子様の本校へのご入学、誠におめでとうございます。
本日より 大切なお子様をお預かりいたします。お子様が持っている力や 可能性を最大限に引き出し社会人として自立できますよう、教職員一同 全力で 根気強く、教育活動に 取り組んでまいります。
そして、学校は、保護者の皆様、地域の皆様、教職員が 一体となって 連携していくことが大切です。
本校の教育方針に御理解をいただくとともに、御支援を賜りますよう よろしくお願いいたします。
結びに、本日、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、本校の関係者すべての方々の御健勝と御多幸を祈念するとともに、186名の新入生の皆さんが、有意義な 高校生活を 送られますことを期待いたしまして式辞といたします。
令和5年度 1学期始業式(全日制) 校長挨拶
令和5年度1学期始業式(全日制) 校長:須藤 崇夫
令和5年度が今日から始まります。
3年生の皆さんにとって、この一年は、高校生活の集大成です。
自分の進路実現のため、大切な年になると思います。
目標・計画をしっかりと立て、先生方や家の方と十分に相談し、進路を実現してください。
自分が持っている能力を最大限にいかせることは何かという、プラス思考で行動することが大切です。
2年生の皆さんは、飛躍する時です。後輩もでき、時に、学校の中核として活躍していく年だと思います。勉強に部活動に、何事にも、前向きに挑戦してください。
宇宙開発の科学者が、「高い塔・建物を建ててみなければ新しい水平線は見えない」と話されていました。いまのレベルに安心していたら、その先にある地平線は見えないからです。
本校のキャッチフレーズは、「自分にいどみ、未来を拓こう」です。未来とは、「未だ来ない」と書きます。その水平線の向こうの、見えないものを自分たちの手で見ようとする活動が未来をひらくのです。目標・計画をしっかりと立て、ゴールを目指し挑戦し続けてください。
始業式ということで、いくつか話をします。
高校生や大学生等、若い人たちが、これからの社会生活で必要とされる力について、先生方と情報交換をする機会がありました。
まず、多かったのは、自らを律して行動することの重要性を指摘する「自己管理」、さらに、必要性が指摘されていたのが、情報化・ICT化が進んだ社会に対応する能力でした。
予測できない困難に直面した際、常識にとらわれるごとなく、様々な人と連携して、複雑化した社会問題を解決する能力が必要とされているからです。
ここで、DXという言葉に注目してみます。よく聞く言葉だと思いますが、もともとこの言葉は2004年にスウェーデンの研究者が「デジタル技術の浸透による生活の変化」という意味で提唱したようです。また、「ITの導入による業務の効率化」という意味でもよくつかわれます。デジタル技術の力を借りて、自分の望む生き方を実現し、個人の生き方を尊重しながら、個人が社会に参加するというものです。つまり、ICTを活用する力をつけていくことが大切なのです。
また、今後の社会の変化に対応していくには、今、授業で学習している知識や技術を習得すること、世の中の動きに関心を持つこと、そして、様々な見方・考え方をできるようにし、問題を解決する力を身に着けることが大切です。
午後の入学式で、186名の生徒が本校に入学してきます。優しく新入生を迎え入れていただければと思います。
最後に、皆さんが、授業、資格取得、部活動、生徒会活動などに精一杯取り組んでください。先生方が、全力でサポートします。
皆さんが、1年間、健康で明るく充実した学校生活になるよう、期待して、校長からの始業式の話とします。
令和4年度修了式 式辞
令和4年度 第3学期修了式 校長あいさつ(要約)
皆さん、おはようございます。
おかげさまで、8日(水)に卒業式を無事に終えることができました。皆さんは出席することが叶いませんでしたが、大変立派で素晴らしい式でした。卒業生もきっと思い出に残ったことと思います。
今日で学校の1年間は修了です。4月からの1年間はどうでしたか。一回り大きく成長することができましたか。勉強を頑張り成績優秀者になった人、生徒会活動やホームルーム活動に一生懸命取り組んだ人、部活動に積極的に参加し頑張った人、皆勤賞を目指し体調管理をしっかりした人、目標達成に向けて資格取得に挑んだ人など、それぞれ目的意識を持って学校生活をしっかりと送ってくれたことと思います。その反面、周囲に流されてしまい時間を無駄にしてしまった人、生活面で指導を受けた人、勉強に専念できなかった人など、後悔している人もいることと思います。ぜひ、今年度を振り返り、目標が達成できたか、できなかったかをしっかり確認してください。
さて、1年間の終わりにあたり、一つだけ話をします。それは、「常に感謝の気持ちを忘れないでいる」ということです。今年度もコロナ禍での学校生活でした。ようやく日常の生活に戻りつつある中、普通の学校生活が送れることが、いかにかけがえのない時間であるかということを感じているのではないでしょうか。体調を崩せば、健康のありがたみがわかるように、当たり前の日常がいかに大切なことであるか気づくのではないでしょうか。
ここで、作家の本田健(ほんだけん)氏の言葉を紹介します。それは「感謝は人の心を開き、運命を開く」という言葉です。いつも感謝の気持ちを持つことが、皆さんの運命を変えるきっかけになるかもしれないということです。感謝の気持ちを持つ人は、どのような困難にあっても、失ったものばかりに目を向けるのではなく、自分の持ち合わせているものを見つめ、希望の光を見出すことができます。
来年度は、日常の生活が少しずつ戻ってくるでしょう。感謝の気持ちを忘れず勇気をもって新しいことにチャレンジしてください。
結びに、春休み中に事故なく、新年度4月10日、皆さんが元気に登校してくることを楽しみにしています。
令和4年度 卒業証書授与式 式辞
令和4年度 卒業証書授与式 式辞(要約)
やわらかな陽射しとともに 桜のつぼみも少しずつ膨らみはじめ 春の訪れを感じさせる今日の佳き日に 埼玉県立大宮商業高等学校 第69回卒業証書授与式を挙行できますことは 卒業生はもとより 私ども職員一同にとりましても この上ない喜びであり 心から感謝申し上げます
本来であれば 多数の御来賓の皆様に御臨席を賜り 盛大に挙行する予定でしたが コロナ禍のため 縮小した形となりました
本日 卒業証書を授与いたしました210名の卒業生の皆さん 御卒業おめでとうございます また 保護者の皆様 お子様の御卒業 誠におめでとうございます お子様の確かな成長を感じつつ 喜びもひとしおのことと御推察申し上げます 3年間 本校の教育活動に御理解御支援を賜り お子様や学校を温かく見守り 共に多くの苦労を乗り越えていただいたことに厚く御礼申し上げます
皆さんは この3年間で 日常の学校生活を送れることのありがたさを痛感したことでしょう 皆さんの入学式は 全国一斉休校のために6月でした 皆さんの周りの大人が 体験したことがない 様々な制約がある中での3年間でした しかし 皆さんは 勉学をはじめ 学校行事や部活動などで大いに力を発揮し 素晴らしい成果を収め 本校の歴史に新たな1ページを刻んでくれました きっと我慢やストレスの連続だったことでしょう よく乗り越えてくれました 本当に頑張ってくれました そして いつも皆さんを温かく見守り続けてくださった御家族の皆様や 時に厳しく時に優しく指導してくださった先生方 共に笑い共に泣いた友人 先輩や後輩の支えがあったからこそ この感激や達成感を得ることができたことを忘れないでほしいと思います
皆さんには 3年前の入学式で 「チャレンジ」という言葉を贈りました その時に視力 聴力 言葉を失いながらも世界を歴訪し 社会福祉に尽くした ヘレン・ケラー氏の 「人生はどちらかです 勇気をもって挑むか 棒にふるかです」という言葉を併せて紹介しました 皆さん 自分の高校生活を振り返っていかがだったでしょうか コロナ禍の中 今 何をすべきか どう生きていくべきか が問われています これからの長い人生 自分の花を咲かせるためには 陽の光や水が必要となります そのためには 相手の話をしっかり冷静に聞き 相手の意見や助言を受け入れることができる素直な心を陽の光としてください
卒業にあたり 私から皆さんに贈りたい言葉があります それは 「あきらめない」 ということです これからの長い人生 思い描いている夢や目標に向かって 人としていかに成長できるか が問われていくと思います まずは 自分の持ち味を見つけ挑戦することです 失敗してもいい 壁にぶつかってもいい 最後まであきらめないことです そして 困った時は 周りの人に一人で抱えず相談する勇気を持ってください 辛い時には必ず皆さんを守ってくれます 応援してくれます なぜなら 人は決して一人では生きていけないからです きっと 誰かが背中を押してくれます 手を差し伸べてくれます
私は以前 日本の宇宙科学者で 宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授であり 小惑星探査機はやぶさ2プロジェクトチームのプロジェクトマネージャーとして知られる 津田雄一氏の講演を聴く機会がありました その中での言葉を紹介します 成功に至った最大の要因は 「好奇心と夢を持ち続けたこと」 という言葉です 卒業は 新たなチャレンジへの始まりです 扉は開かれています 自分自身でどう切り拓いていくかです いつも 笑顔と真心を忘れず あきらめることなく 一歩一歩 歩みを進めてください
今日で 皆さんは伝統ある宮商の卒業生として旅立ちます 今日でお別れです 校長として 210名の皆さんは 自慢であり 誇りです そして 皆さんが本校の生徒として 一生懸命学校生活に打ち込んでくれたことに改めて感謝します これからも 夢と希望を持ち続け 困難に立ち向かっていってください 個性を力に 次のステージで 自分に挑み未来を切り拓いていく皆さんに 心からエールを贈るとともに 応援団として 未来に幸多からんことを願っております そのために 私たち職員一同 在校生とともに 皆さんの支えとなり 誇りと思える温かみのある学校 そして母校にしていくことをお約束します
皆さん 本当にありがとうございました そして さようなら
結びに 保護者の皆様並びに地域の皆様に感謝を申し上げるとともに 今後とも本校に対しまして 御指導御支援を賜りますようお願い申し上げ 式辞といたします
令和5年3月8日
埼玉県立大宮商業高等学校長 齋藤 俊樹
令和4年度第3学期始業式式辞
令和4年度 第3学期始業式 校長あいさつ(要約)
皆さん、あけましておめでとうございます。
まずは、冬休み中に大きな事故もなく、皆さんの元気な姿を見ることができ、大変うれしく思います。
新たな1年がスタートしました。時間を有効に使い、一回り成長する1年にしてもらいたいと思います。そのために、年の初めにあたり、今年1年の目標をしっかり立て、諦めることなく成長していく自分の姿をしっかりイメージしてください。
さて、今年は卯(ウサギ)年です。ウサギは、ふんわりとした存在感やかわいらしい見た目で、私たちをやさしい気持ちにさせてくれます。ウサギは、古くから縁起の良い動物と言われています。長い耳は、情報収集力の高さをイメージして運気を上げる意味があるそうです。また、ウサギは、ピョンピョン飛び跳ねる姿から、「飛躍」や「向上」を象徴するものとして親しまれてきました。月の模様が「ウサギの餅つき」に似ているという話を聞いたことがあるかもしれません。このことから、月との関係も深いウサギは、「ツキ(月)を呼ぶ」として縁起が良い動物と扱われていたそうです。ここでウサギにまつわることばを一つ紹介します。それは「ウサギの登り坂」です。ウサギは、前足よりも後足が発達していて長いので、登り坂を走るのが得意であることで知られています。このことから、得意な分野で力を発揮できる状態や、条件に恵まれて物事が順調に進むことを意味しているそうです。卯(ウサギ)年は、新しいことに挑戦することに最適な年と言われています。皆さんも新しいことにチャレンジしてください。さて、皆さん、自分の長所は何ですか、自分の強みは何ですか。就職・進学の面接や社会に出てから、必ず自己PRをする機会があります。そのために、たとえ小さなことでも堂々と言えるようにしましょう。長所を生かして、「ウサギの登り坂」のように自分の得意な分野から始めて、ウサギのように大きく飛躍する年にしてください。
皆さんが目標に向かって、自分を信じて失敗を恐れず、成長するためにまず一歩を踏み出してください。
以上で校長からの話を終わります。
令和4年度第2学期終業式式辞
令和4年度第2学期終業式校長あいさつ(要約)
皆さん、おはようございます。
先ほど表彰式がありましたが、先日の球技大会はお疲れ様でした。3年生は、大切な思い出となりましたか。2年生・1年生は、来年に向けてさらに意欲がわいてきましたか。皆さんが全力でプレーしている姿やクラスの仲間を応援している姿は、とても素晴らしかったです。授業中だけでは、なかなか見ることができない、皆さんの笑顔や悔しそうな表情を見て、宮商生は最高だなと思いました。また、運営や審判にあたってくれた仲間がいたことも忘れてはいけません。ありがとうございました。
さて、今年は、皆さんにとって、どのような1年だったでしょうか。今年1年をしっかり振り返ってください。今年、一生懸命頑張ったことや取り組んだことは、どのようなことだったでしょうか。少しずつでもやり遂げてきたことが、来年の成長への礎となります。
先日、皆さんと鑑賞した津軽三味線や民謡などを中心とした「あべや」の皆様についての話をさせていただきます。話の中で、兄の阿部金三郎氏は、津軽三味線の全国大会を二十歳で制覇したと述べていました。弟の阿部銀三郎氏は、5年連続で準優勝の末、ようやく優勝の栄冠を手にしたと述べていました。私は、このエピソードがとても心に残っています。一回で結果を残すことができる人がいれば、何回もチャレンジしてやっと結果を残すことができる人もいます。それが、身近な兄弟だとしたら様々な感情を抱えていたに違いありません。それでも二人で一緒に素晴らしい演奏を披露している姿を拝見して、とても感動しました。さらに、若い世代の人たちが、日本の伝統芸能を引き継ぎながらも、新しく進化させていくその姿に感銘を受けました。ぜひ、皆さんも日本の文化を大切にして、この機会をきっかけに日本の伝統芸能に興味・関心を持ってください。
結びに、まだまだ、新型コロナウイルスについては油断できません。インフルエンザも心配です。自分の体調は自分でしっかり管理してください。年末年始を控えて、これからステップアップするために、自分で考えること、自分の意思で行動することを忘れないでください。皆さんには、この冬休みに来年の目標をしっかり立てて、気持ちを新たにスタートしてもらいたいと思います。
来年、1月10日、皆さんの元気な姿を、見せてもらうことを楽しみにしています。
以上で、校長からの話を終わります。
令和4年度2学期始業式式辞
令和4年度 第2学期始業式 校長あいさつ(要約)
皆さん、おはようございます。今日から第2学期がスタートします。朝から皆さんの元気な様子を見て安心しました。ところで、夏休みは、どのように過ごしましたか。皆さんが、進路・講習会・補習・部活動・文化祭準備などで登校し、頑張っている姿はとても輝いていて、頼もしく感じました。ぜひ、2学期も、自分を大きく飛躍させ、成長してもらいたいと思います。
さて、今年の夏も暑さが厳しく、突然の豪雨・雷などが相次ぎ、過ごしやすい秋が訪れるのを待ち望んでいる人も多いと思います。秋は、「実りの秋」と言われています。自分で自分の限界を決めることなく、何かに真剣に取り組み、達成感や充実感を味わうことができる最高の時期こそ、この2学期です。その2学期のスタートにあたり、皆さんに二つ話をさせていただきます。
一つ目は、「知識と教養を高めてもらいたい」ということです。知識と教養を高める一番の近道は授業をしっかりと受けることです。授業で使用している教科書には、基礎基本から幅広く奥深い内容がぎっしり詰まっています。学校の基本は授業です。ぜひ、授業を今まで以上に大切にしてください。さらに、本校には、司書の先生がコーディネートしてくださっている立派な図書室があります。読書の習慣がなかった人も、早速、本を手に取り、「読書の秋」をスタートしてみましょう。きっと、新たな発見に出会います。
二つ目は、「思いやりと感謝の気持ちを忘れない」ということです。皆さんは、様々な場面で先生方に指導していただき、御家族の皆様からも協力してもらっていると思います。また、2学期を無事にスタートできるように、夏の暑い中、事務室や業務担当の皆さんが、点検・修理・清掃などの環境整備をしてくださいました。このように先生方以外にも、皆さんの学校生活が安心・安全で、充実したものになるように支えてくださっています。2学期は、文化祭・体育祭・芸術鑑賞会など、重要で大きな行事があります。行事を運営するためには、計画・準備・実行などを行うスタッフがいることを忘れないでください。皆さんで行事を立派なものにし、成功させるためには、日頃から、皆さん一人一人がルール・マナーをしっかり守り、相手の立場になって物事を考えて行動することが大切です。何か一つのことを成し遂げるには、多くの人の思いや行動が関わっています。思いやりと感謝の気持ちを忘れずに、「ありがとうの言葉、おかげさまでの気持ち」で一つ一つの行事が終えられることを願っています。
結びに、2学期は、3年生の就職や進学を決める大切な時期です。自分を信じて、自分に挑み、未来を拓いてください。応援しています。2年生・1年生は、3年生の後姿をしっかりと目に焼き付け、参考にしてください。2学期が皆さんにとって、「実りの秋」となることを願っています。以上で校長からの話を終わります。
令和4年度1学期終業式式辞
令和4年度 第1学期終業式 校長あいさつ(要約)
皆さん、おはようございます。
今年度も皆さんには、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて、様々な面で協力してもらい、おかげさまで第1学期終業式を迎えることができました。本当にありがとうございました。
引き続き、不要不急の外出を自粛し、新型コロナウイルス感染拡大のリスクを高める環境である3つの密を避けてください。そして、自分自身を守るため、大切な人を守るため、感染症の予防策の徹底をお願いします。また、熱中症予防のために、意識的に水分補給をするようにしてください。
皆さん、第1学期を振り返ってどうでしたか。始業式に話をしましたが、健康で明るく充実した学校生活を送ることができましたか。
3年生は、進路実現に向けて一生懸命取り組んでいることでしょう。これからの暑い夏が本当の勝負の始まりです。私たちは、これまでの頑張りをずっと見てきました。これからは、身につけた力を発揮する時です。就職希望者はもちろん、進学希望者も最善を尽くしてください。全職員や下級生で応援していきます。2年生は、これから勉強をはじめ様々なことに、本校の中心として大いに盛り立ててくれることを期待しています。1年生は、学校生活にも慣れたことでしょう。これから、失敗を恐れず、様々なことにチャレンジしてください。
さて、皆さんには「いつまでも夢や目標を追い続けてもらいたい」ということを伝えたいと思います。夢や目標を持つことで、人は変わることができます。そして、階段を一段ずつ上がることで、結果がついてきます。もし、壁にぶつかって立ち止まったとしても、失敗して回り道をしたとしても、やり直せばよいのです。なぜなら、若い皆さんには、無限の可能性があり、豊かな発想力があるからです。「自分にできること。自分にしかできないこと。」を考えてください。そのために、自分を信じてください。
先日、TBSテレビの「音楽の日2022」という番組で、1,600名の中学生と高校生が国立競技場で「いろとりどりのあした」という曲を大合唱した場面を見ました。その後、ネット上では感動の声が多く上がったそうです。若い皆さんには、素晴らしい力があります。そして、エネルギーがあります。ここで、アメリカの元プロバスケットボール選手で「史上最高のバスケットボール選手」と言われた実業家のマイケル・ジョーダンの言葉を贈ります。「私は失敗を受け入れることができる。しかし、挑戦しない事は受け入れられない。」皆さんの健闘を祈っています。
終わりに、9月1日の第2学期始業式に皆さんが明るく元気に顔を見せてくれることを願っています。以上です。
埼玉県立大宮商業高等学校長 齋藤俊樹
令和4年度入学式式辞
令和4年度 埼玉県立大宮商業高等学校 入学式 式辞(要約)
日ごとに暖かさをまし、さわやかな風に包まれた、春爛漫の今日の佳き日に、埼玉県立大宮商業高等学校の入学式を挙行できますことは、私ども職員一同にとりましても、この上ない喜びでございます。
本来であれば、多数の御来賓の皆様に御臨席を賜り、盛大に挙行する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、縮小した形となりました。
ただいま、入学を許可いたしました185名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。ようこそ、大宮商業高校へ。在校生、職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。また、保護者の皆様におかれましても、さぞお喜びのこととお祝いを申し上げます。
本校は、昭和19年に設立された埼玉県大宮女子商業学校から数え、78年目を迎える歴史と伝統のある県下有数の商業高校でございます。これまでに約2万人の卒業生を数え、本県の経済界をはじめ、各界に有能な人材を輩出してまいりました。校訓である「勤勉 礼節 誠実」をモットーとし、「自分に挑み 未来を拓こう」をキャッチフレーズに、心身ともにバランスのとれた人材の育成に努めております。
さて、入学にあたり、校長として皆さんにぜひとも心掛けてもらいたいことを話します。それは、「失敗を恐れず、夢に向かって突き進む力。すなわち、情熱を持って、これからの3年間を過ごしてもらいたい」ということです。
直木賞作家の伊集院静氏は、「人はこの世に生まれてきた瞬間から何にでも、どんな人にでもなれる可能性を手にしている。生きる上の普遍の可能性と言っていい。君たちの夢はかなうのだ。それを信じなくてはつまらない一生になる」と話しています。
コロナ禍で、皆さんの周りの状況は大きく変化し、新しい生活様式や新たな働き方などがますます重要となっています。今後、その場所で皆さんが活躍するためには、視野を広げるとともに意識を変えていくことが必要になります。まずは、何事に対しても情熱をもって「挑戦してみる」ということが大切です。例えば、勉強、部活動、検定試験、ボランティア活動や趣味など、何でも良いのです。興味をもったら行動に移してみてください。さあ、皆さん、何かに挑戦してみませんか。「できるはずはない」、「無理に決まっている」という言葉は禁句にしましょう。すべては、自分自身の情熱からはじまります。「できた」、「できない」と一喜一憂することはありません。なぜなら、その時々でタイミングがあり、今できることもあれば、もう少しの頑張りでできることもあるからです。
高校生活を通じて、3年後の自分の姿を常に思い描きながら過ごしてください。そのために、情熱を持って自分を大いに磨いてもらいたいと思います。自分を磨くということは、過去の自分を越えていくこととも言えます。情熱と覚悟で挑み続けることで、必ずや大きく成長することでしょう。
皆さんは、今日から宮商生として新しい生活が始まります。これからの学校生活への思いを胸にしたときに、不安や心配がきっとあることでしょう。時には立ち止まり、回り道をすることがあるかもしれません。本当に辛いときや苦しいときは、自分の素直な気持ちを周りの大人や友人に伝えてください。私たち職員は真心をもって相談に乗り、皆さんが、大きく成長していく姿をいつでも応援します。
続いて保護者の皆様に申し上げます。本日より大切なお子様をお預かりいたします。職員一同、お子様の成長のために、全力で取り組んでまいりますが、時に優しく、時に厳しく接することがあろうかと思います。どうか、本校の教育方針に御理解をいただきますよう、よろしくお願いいたします。さらに、学校は、保護者の皆様、地域の皆様、職員が一体となって連携していくことが大切となります。どうぞ、皆様方の御支援をお願い申し上げます。
結びに、皆様方に愛され信頼される学校づくりと今まで以上の発展をお約束し、式辞といたします。
令和4年4月8日
埼玉県立大宮商業高等学校長 齋藤 俊樹
令和4年度第1学期始業式校長挨拶
令和4年度 第1学期始業式 校長挨拶(要約)
皆さん、おはようございます。令和4年度が今日から始まります。春休みは、どのように過ごしましたか。気持ちを新たに、良いスタートを切り、実りある有意義な学校生活を送ってください。また、今年度も引き続き、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための協力をよろしくお願いします。
午後の入学式で、185名の生徒が入学してきます。皆さんには、上級生としてのプライドを持ち、優しく新入生を迎え入れていただければと思います。よろしくお願いします。
3年生の皆さんは、高校生活の集大成ともいうべき、進路を決める時期になります。この1年をどう過ごすかで、人生を大きく左右すると言ってもいいでしょう。夢や目標の実現に向けて、自分を見つめ悔いのないようにしてください。2年生の皆さんは、様々な場面で中心的な役割を担い、大きく飛躍する時です。何事にも前向きに挑戦し、自分の意志で進路選択できる年にしてください。
さて、夢や目標を実現するためや意欲的にチャレンジするためには、心身ともに健康であることが、とても大切です。その秘訣は、笑顔であると私は確信しています。
笑顔は、人と人を穏やかに結び付け、気持ちの良い感情のキャッチボールをしてくれます。笑顔には、幸せがやってきて、人生が変わっていく素晴らしい力があります。笑顔でいれば、常に物事や人に対して、素直な気持ちで接することができます。そのことが、自然に笑顔のあふれた幸せな人生をもたらしてくれることでしょう。笑顔でいることで、自分に自信を持ち、プラス思考の考え方になるはずです。今、皆さんは、クラス替えがあり、環境の変化に戸惑っている人も多いはずです。こんな時こそ、笑顔をつくってみませんか。余分な力を抜くことで、自然に笑顔が生まれます。笑顔の苦手な人も、少しずつ実行することで、周りの人とつながり、自分自身にも良い影響を与えてくれるものと信じています。
笑顔は、皆さんの宝物です。皆さんが、勉強や運動に打ち込んでいるときの笑顔は、生き生きと輝いています。笑顔の持つ力は、無限大です。
最後に、今年度も、授業、資格取得、部活動、生徒会活動などに精一杯取り組んでください。先生方が、全力でサポートします。
皆さんが、1年間、健康で明るく充実した学校生活になるよう、期待して、校長からの始業式の話とします。
令和4年4月8日
埼玉県立大宮商業高等学校長 齋藤俊樹